米国で禁止⁈マーガリンの正体

予防医学

コスパも良くて、ヘルシーなマーガリン。
植物性油で作られているので、体にも良さそうなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

でも実は、”食べるプラスチック”と呼ばれているのです

その実態はなんなのでしょう?

そもそもアブラとは?

油の種類は2種類で、「油(液体)」と「脂(個体)」があり、まとめると「油脂」と言います。
そこから「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」等と種類が分かれます。

マーガリンとバターの違い

▶︎バター
牛乳の脂肪(動物性)
生クリームを思い切り振って固体になった物
熱を加えると風味が残る

▶︎マーガリン
植物性の脂肪(植物性)
植物性(コーン油、大豆油、パーム油、菜種油等)に乳製品やビタミンA、乳化剤、着色料を入れて固めた物
熱を加えると風味が消える分、あっさりといたコクを加える事ができる

それぞれの特徴を活かして、使い分ける事で美味しいお菓子や料理ができます

では、マーガリンの何が良くないのか。
それは「トランス脂肪酸」と「リノール酸(オメガ6)」がたくさん含まれているからなのです。

トランス脂肪酸が危険な理由

トランス脂肪酸は、自然界には存在しないもので、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らします

又、高血圧、心臓疾患、免疫機能の低下、アレルギー疾患の増加、発がんのリスクを高める、アルツハイマーや認知症を誘発する等、様々な健康被害をもたらす事が報告されています。

1993年ハーバード大学で85000人に対して8年間の食事データを調査するの研究がされました。
マーガリンをたくさん食べている人たちは、心臓病のリスクが6割以上も高まるという結果が出たそうです。

この研究結果がきっかけに、米国ではトランス脂肪酸を原材料に使っている食品会社が次々と裁判沙汰問題になりました

又、世界中で年間50万人がトランス脂肪酸による、心臓と血管の病気で亡くなっている事実があり、冠動脈疾患のリスクが高まることは、すでにWHO(世界保健機関)が2003年に報告しています。

この恐ろしさに危機を感じて、実は海外ではは続々と規制がかかっている国(ニューヨーク、カリフォルニア、カナダ、台湾、タイなど)

上限値を設定している国(EU加盟国、シンガポール)

食品中のトランス脂肪酸濃度の表示が義務付けられている(韓国、中国、香港など)

等々…
おまけに、WHOは2023年までに世界でトランス脂肪酸を排除すると宣言しています。

なぜ日本ではトランス脂肪酸の規制がされないの?

日本は欧米と比べてトランス脂肪酸の摂取量が少ないと言われていますが、
この調査方法には嘘があります

調査対象者が、赤ん坊から高齢者までを含む平均を出しての摂取量なので、平均値が下げられてしまいます。

それで規制をかける必要がないと判断しているのが日本ですが、実際10代〜40代の人はトランス脂肪酸の摂取量は高いと言われているのです(moon gaunt)

トランス脂肪酸がたくさん含まれている食品

マーガリンやショートニングは特に注意が必要です。

・市販のクッキー
・スナック類
・ファストフードのフライドポテト
・パン
・マヨネーズ
・カレールー
・揚げ物 等

スナック菓子やファストフードが体に良くないとされている理由の中にはこうしたトランス脂肪酸の問題もあるのです。

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